三詠子さんの独り言

休日、藤田嗣治展を上野の東京都美術館に観に行ってきました。
彼の、パリで芸術家としての名声を得るための努力を、この展示会で始めて知りました。
パリで絵で食う為には、日本人である自分を前面にだすという発想、まさに商売人ですね。
芸術で飯を食う事にある種のいた痛さを感じてしまいました。
戦争に翻弄され、日本人であるという事を自分に強いり、異国で生きるしんどさ。
日本に戻っても、異邦人である違和感に、自分の居場所を見つけるため放浪し、絵を描いているのですが、1950年2月(私が生まれた年)藤田嗣治は、自分の居場所はパリであると確信し、最後の妻君代とパリに戻りました。
パリ郊外の古い家を自分で改装、君代とアトリエを兼ねた住まいで暮らし、晩年は夫婦でクリスチャンに帰依、レオナール藤田として、フランスの片田舎レンヌに小さな礼拝堂を建て、彼はその地に眠っている事を知りました。
レンヌにはアクセサリーを仕入れに3回行ったことのある場所です。次回は礼拝堂に訪れたいです。
パリには魔物が居ます。パリがとても恋しくなりました。( ◠‿◠ )

東京都美術館にはカフェやレストランが入ってます。
観終わった後カフェで何十年ぶりかに大きなパフェを食べてしまいました。
上野パフェですって(^_^)