三詠子さんの独り言

母を亡くして10か月過ぎました。
まだ母の部屋はそのままになって居ます。
母がいないだけの日常を送っています。
日々の時間はいつもと変わらず過ぎ去っていきます。
年月が過ぎ去るのは早いものです。
母親がいなくなる事がこんなに喪失感に襲われるとは思ってもいませんでした。
街を歩いていても、電車に乗っても、お年寄りに出会うと母を想いだし、胸が熱くなります。
車いすの無表情のおばあさんにご挨拶したら顔の表情がとても明るく微笑みがあふれた顔で挨拶を返して
くれました。
ちょっぴりうれしい出来事でした。
母とは、介護のため一緒に暮らすまでは、母との確執が強く、母は私にとっては、とても疎ましい存在でした。
母が、レビー小体性認知症を発症し、一緒に暮らすようになっての8年半、たくさんの介護の現場の方々に支えられながら、アジィの仕事を続け、母との新しい関係で得られた私と母との8年半の時間は、これから生きていく私の人生観を大きく変えてくれた、とても幸せな年月でした。
あの頃が懐かしい今日この頃です。
寂しさを解決できるのは時の流れです。
私の日常は、ただ母がいなくなっただけの日常がながれています。
徐々に飲んだくれのわがままな三詠子さんに戻りつつありますよ。
 さあ!アジィに遊びに来てください。お待ちしてます。